大田区の工務店サイト10社を分析して分かった「強いホームページ」の共通点

サイト分析

はじめに

小規模企業のホームページは「古い」「更新されていない」といったイメージを持たれることがあります。特に地域密着型の企業では、紹介や口コミが中心で、Webサイトはあまり重視されていないと思われがちです。

しかし、業種によってホームページの役割は大きく異なります。特に住宅業界では、ホームページが信頼構築や問い合わせ獲得の重要なツールになっている可能性があります。

そこで今回は、大田区にある工務店の公式ホームページ10社を対象に、サイト構造や導線を中心に簡単な調査を行いました。

この記事では、その分析から見えてきた工務店サイトの共通点と特徴を整理します。

分析の目的

今回の調査の目的は次の2つです。

  • 小規模企業のホームページは実際どのような構造になっているのか
  • 工務店という業種では、どのような情報が重視されているのか
  • その中で「強いホームページ」に共通する特徴は何か

住宅は高額で長期間利用する商品であるため、企業サイトの構造にも特徴があると考えました。

分析方法

今回の分析では以下の条件で調査を行いました。

調査対象

大田区の工務店公式サイト10社
※ポータルサイトや企業紹介サイトは除き、企業の公式サイトのみを対象にしています。

分析項目

主にトップページを中心に、以下の項目を確認しました。

  1. ファーストビュー
  2. 施工事例
  3. 問い合わせ導線
  4. 信頼要素
  5. 更新状況
  6. サイトデザイン形式
  7. スマートフォン最適化

分析結果

今回の調査結果を簡単にまとめると以下の通りです。

分析項目該当サイト数
トップページに施工事例あり9 / 10
問い合わせボタンが分かりやすい位置にある7 / 10
ファーストビューで会社内容が分かりやすい6 / 10
信頼要素(施工実績・歴史など)が強調されている8 / 10
ブログや施工事例が定期更新されている4 / 10
全画面デザインのサイト7 / 10
固定幅デザインのサイト3 / 10

この結果から、いくつかの特徴が見えてきました。

施工事例がサイト構造の中心になっている

今回の調査で最も特徴的だったのは、施工事例がトップページの中心に配置されているサイトが多かったことです。

10社中9社のサイトで

  • トップページに施工事例が掲載されている
  • メニューに施工事例ページがある

といった構造が見られました。

住宅は完成形のデザインや施工品質が重要になるため、写真による実績紹介が信頼の材料として機能している可能性があります。施工事例は単なる実績紹介ではなく、

  • 商品カタログ
  • 技術力の証明
  • 信頼構築

といった役割を持っていると考えられます。

問い合わせ導線は比較的整理されている

多くのサイトでは、問い合わせボタンが次のような位置に配置されていました。

  • ヘッダー
  • ファーストビュー付近
  • メニュー

問い合わせの種類も

  • お問い合わせ
  • 資料請求
  • 無料相談

など複数用意されているケースが見られました。住宅は検討期間が長い商品であるため、問い合わせ導線がサイト設計の中で重要視されていると考えられます。

ファーストビューと導線には関連がある可能性

今回の調査で興味深かったのは、ファーストビューの整理度と問い合わせ導線の分かりやすさに関連がある可能性です。

具体的には

  • 会社内容が分かりやすいサイト
    → 問い合わせ導線も整理されている
  • 会社内容が分かりにくいサイト
    → 問い合わせ導線も分かりにくい

という傾向が見られました。これはデザインの問題だけではなく、サイト全体の設計思想の違いが影響している可能性があります。

信頼要素を強く打ち出している

工務店サイトでは、信頼性を高める情報が多く掲載されていました。

  • 施工実績
  • 創業年数
  • 技術紹介
  • スタッフ紹介

住宅は長期間使う商品であるため、企業の信頼性を示す情報が重要になると考えられます。

更新状況には会社ごとの差がある

更新状況については会社ごとの差が見られました。

  • 施工事例を定期的に更新している会社
  • ブログ更新が止まっている会社

など、運用方針には違いがあるようです。ただし施工事例自体は比較的更新されているサイトが多く、住宅業界では施工実績の更新がコンテンツ運用の中心になっている可能性があります。

サイトデザインの世代差

今回の調査では、サイトデザインにも違いが見られました。大きく分けると

  • 画面いっぱいに広がる全画面デザイン
  • コンテンツ幅が固定されたデザイン

の2種類です。調査結果は次の通りです。

  • 全画面デザイン 7 / 10
  • 固定幅デザイン 3 / 10

全画面デザインのサイトは比較的新しい印象があり、写真を大きく使ったビジュアル中心の構成が多く見られました。一方、固定幅デザインのサイトはテキスト情報が多く、やや古い設計のサイトも見られました。

スマートフォン最適化との関係

今回の調査では、デザイン形式とスマートフォン表示の使いやすさにも違いが見られました。全画面デザインのサイトはスマートフォンでも見やすく、レイアウトが自然に最適化されているケースが多く見られました。

一方、固定幅デザインのサイトでは

  • 文字が小さい
  • 横スクロールが発生する

など、スマートフォン表示で見づらいケースもありました。この結果から、比較的新しいデザインのサイトほどスマートフォン最適化が進んでいる可能性が考えられます。

参考になる工務店サイトの例

今回調査した中で、構造が整理されていると感じたサイトの一例がこちらです。

株式会社 和田工務店 <https://wada-koumuten.tokyo>

このサイトでは

  • 施工実績
  • 会社紹介
  • 工事の流れ

などの情報が整理されており、住宅会社のサイト構造として参考になる点が多いと感じました。

今回の分析から見えた工務店サイトの特徴と共通点

今回の調査から、強い工務店サイトには次のような特徴が見えてきました。

  1. 施工事例がサイト構造の中心になっている
  2. 問い合わせ導線が比較的整理されている
  3. 信頼性を示す情報が重視されている
  4. 比較的新しいデザインのサイトが増えている
  5. 新しいサイトほどスマートフォン最適化が進んでいる

これらをまとめると、強い工務店サイトは

施工事例

信頼

問い合わせ

という流れを中心に構成されている可能性があります。

参考サイト(今回の調査対象)

今回の分析では、以下の工務店サイトを参考にしました。

今後の研究

今回は大田区の工務店10社を対象に簡易的な調査を行いました。
今後は

  • 他地域の工務店
  • 別業種の企業サイト

なども分析し、小規模企業サイトの特徴をさらに調べていきたいと思います。

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